山形県高畠町の役場新庁舎。避難安全検証法を活用することで、排煙設備の設置免除や廊下幅最小限化など、合理的な計画を行いました。また、1・2階執務室の内装制限を緩和することで、町の木材調達事業により確保した高畠産杉板の無垢材や、杉板型枠の再利用材を積極的に活用しています。町民と役場をつなぐ「木のワンルーム窓口」の実現を目指しました。
美作市新庁舎は「元気なまちを実現する美作市らしい拠点」の創出を基本方針とし、公共施設の集約による市民サービスの向上、将来にわたる安全・安心の確保、地域活性化への貢献を目指しました。
構造は鉄骨と、地元美作市産の木材を組み合わせたハイブリッド構造を採用。木材利用は、弊社がコンサルティングしたルートB2を使った避難安全検証法を取り入れることで可能となったものです。地域材を内外装に活用することで脱炭素社会と林業振興に寄与しています。
環境面では、自然換気や日射遮蔽を取り入れたパッシブデザインと高効率設備によりZEB Readyを達成。非空調室を外周部に配し、階高を抑え外壁面積を縮小することで省エネ性を高めています。無天井化による熱環境改善や換気・照度シミュレーションに基づくトップライトの導入など、快適性と環境性能を両立する、誰もが利用しやすい庁舎として運用されています。
第一工業製薬株式会社の本社移転として建設されたオフィスビル。京都駅前に位置する利便性の高さに加え、建築基準法の性能規定を活用し、避難安全検証法（ルートC（大臣認定））採用によって、自由度の高い設計を行うことが可能となり、連続する吹き抜けやラウンジが繋がる開放的な空間を生み出しました。今後のより良い社内外交流の場としても期待できる将来像を見据えた新本社ビルです。
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