建築物省エネ計画コンサルティング BELSとは
1.1 BELSの概要
1.1.1 BELSとは
BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、建築物省エネルギー性能表示制度の略称で、省エネルギー性能に特化した評価・表示制度です。建築物の一次エネルギー消費量に基づきBELS評価機関が5段階で評価し、省エネルギー性能を表示する制度となっています。
本制度は、新築・既存を問わず、省エネルギー性能を評価・表示する制度となっており、建築物省エネ法に準じた評価手法となっているため、省エネ法に基づく届出書類を活用した申請が可能となっています。評価結果は、評価書として交付する他、申請者の希望に応じてシール又はプレートなどにより建物に表示することも可能となっております。
本制度は、評価結果を活用して企業が省エネルギーを通じた社会貢献へのアピールやテナントビルの営業ツールにしたり、住宅購入者に対しては住まい選びの目安になるなど、様々な場面での利用を想定した評価です。
最近では、不動産セクターに特化した環境配慮格付けシステム「GRESB」ツールにて、BELS取得が加点の評価項目となっており、注目されています。
1.1.2 対象建築物
大規模から小規模建築まであらゆる建築物(住宅、非住宅)で活用可能です。
建物全体だけでなく、フロア・テナント単位の評価が可能です。
評価対象となる設備機器が、フロア・テナント単位で分離して評価可能な場合に限定されます。
1.1.3 BELSの評価ランク
BELSの評価ランクは、BEI(Building Energy Index)の値から☆の数が決まります。 ☆1つから☆5つまでの5段階の評価です。 ただし、☆1つは既存建築物のみが対象で、新築の場合は、☆2つ以上になります。
標準入力法の場合、BEIの数値でランク付けします(以下計算式により数値算出)。
モデル建物法の場合、BEImの数値でランク付けします。
1.1.4 BELSの評価手法
BEIの評価手法は、下表のように3種類が定められています。このうち、通常計算法、主要室入力法、モデル建物法については、通常計算法>主要室入力法>モデル建物法の順で値の精度が高くなる半面、入力負荷が大きくなる傾向があります。
※国立研究開発法人建築研究所の計算プログラムにて算定
評価手法に応じた評価指標 | ||
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用いる手法 | 適用範囲等 | 指標 |
通常計算法(標準入力法) | 全ての建築物 | 一次エネルギー消費量およびBEI |
主要室入力法※ | 全ての建築物 | 一次エネルギー消費量及びBEI |
モデル建物法※ | 全ての建築物 | BEIm |
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