建築物LCAのコンサルティングを本格展開
省エネルギー評価やZEB/ZEH、環境認証取得等のコンサルティングに豊富な実績を持つ株式会社イズミコンサルティング(本社:東京都新宿区、代表取締役:小池康仁)は、2025年8月より、新たに建築物のLCA(ライフサイクルアセスメント)に関する新たな支援サービスを開始します。
本サービスでは、建築環境に精通した専門家が建築計画の初期段階からLCAと省エネルギーの両面を総合的に考慮し、環境負荷の低減と建物性能の向上を支援します。
これにより、より持続可能な建築の実現を目指します。

背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建築分野でのGHG排出削減の重要性が高まっています。日本国内でも2024年4月から全ての建築物に省エネ基準適合が義務化され、2028年にはライフサイクル全体でのCO₂排出量を対象とした制度化も検討されています。こうした流れの中で、LCAの導入は今後の建設プロジェクトに不可欠となる見込みです。
図:建築物LCAに関する今後の検討/施策のロードマップ(再作成)
出典)建築物のライフサイクルカーボン削減に関する関係省庁連絡会議「建築物のライフサイクルカーボンの削減に向けた取組の推進に係る基本構想」(2025年4月, p.13, 図3「今後の検討/施策のロードマップ」)を基に作成
サービスの特長
建築プロジェクトの計画段階から低炭素化を支援
省エネ設計(ZEB/ZEH等)とLCAの視点を組み合わせた一括提案により、計画初期から環境負荷の低減とエネルギー性能の最適化を同時に支援します。初期段階での統合的なアプローチにより、持続可能な建築の実現を効率的に推進します。
LCA関連の補助事業申請への支援にも対応します。
LCAを活用したグリーンビルディング認証の取得支援
国際的な認証制度であるLEED v5で必須要件となったエンボディドカーボンの削減評価に対応し、LCAを組み込んだグリーンビルディング認証の取得を支援します。
J-CAT®・One Click LCA(日本版)に対応
国産のLCA算定ツール「J-CAT®」と、国際的なLCAプラットフォーム「One Click LCA」の双方に対応しており、プロジェクトの特性や目的に応じて柔軟な算定支援が可能です。

用語
LCA(ライフサイクルアセスメント):
製品やサービスの原材料調達から製造、使用、廃棄に至る各段階で発生する環境負荷を評価する手法。建築物LCAでは、建物の設計・施工・使用・解体にわたる全期間のCO₂排出量を評価する。
J-CAT®:
IBECsが提供するホールライフカーボン算定ツールであり、登録商標。
排出量原単位は「AIJ-LCA原単位データベース」を基本に資材数量ベースでの算定が可能。
One Click LCA:
ISOの国際規格に準拠し、170か国以上で使用されている国際的なLCAツール。
お問い合わせ先
株式会社イズミコンサルティング
経営企画本部 調査研究部(担当:晝場)
E-mail:LCA@izmc.co.jp
電話番号:03-6427-7511(代表)