導入事例
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北電技術コンサルタント株式会社
HGC建築設計事務所

B-LOOPの導入で設計変更に関わる業務を効率化し、図面間の整合性を担保。設備設計の知識も身につけ、視野の拡大を実感。

24.08.21

HGC建築設計事務所では、北陸電力グループの一員として、建築物の調査・計画・意匠設計・構造設計等、建築に関する業務を幅広く行っています。地盤調査から、設計監理、耐震診断まで、建築物をトータルにプロデュースしています。
BIMと連携させることで業務効率化が可能なソフトを探していたHGC建築設計事務所様。省エネ計算や機器選定の省力化を考えていたこともあり、B-LOOPを導入。トレーニングも受講された結果、何が変わったのかについてお伺いしました。

北電技術コンサルタント株式会社<br>HGC建築設計事務所
HGC建築設計事務所:宮内 正三様、相澤 千晶様、金山 りさ様、小島 英恵様
イズミコンサルティング:西井 祐樹

設計だけでなく、維持管理業務でもBIMを活用

金山:弊社では近年、北陸の設計事務所では数少ない、BIMの活用にも積極的に取り組んでおり、BIMを設計に活用するだけではなく、維持管理への利用も見据えた取り組みを行っています。

相澤:HGCが北陸電力から受けている業務は新築だけではなく、改修や建物の劣化調査など、維持管理の案件が大きな割合を占めます。BIMの活用は、維持管理業務のデータを図面で残していくのではなく、BIMモデルがあったらそこに情報を蓄積していけるよね、という話からスタートした取り組みです。そして新築案件についても、その後の維持管理のことを考えると、最初からBIMで設計した方が効率的だよね、となり、BIMモデルとの連携による設計時の業務効率化まで踏み込みたいと思ったことがB-LOOP導入のきっかけでした。

B-LOOPの活用で省力化できることを実感

金山:北陸電力の事務所ビル案件で、国交省のBIM補助金を活用することになりました。BIMを導入する設計事務所に対して費用が支給される補助金です。補助金活用にあたり、BIMと連携させることで業務効率化が可能なソフトを探していく中で見つけたのが、イズミコンサルティング様のB-LOOPです。最近の省エネ法改正や建築物のZEB化の流れ等により、省エネに関する計算や機器選定を省力化できないかと考えていたこともあり、B-LOOPを試験的に活用することにしました。

相澤:今までは2次元CADでわざわざ自分で図面を描いていたのが、BIMモデルさえ立ち上げれば展開図まで出来上がるし、そのまま説明用のパースとしても使えることが画期的でした。加えて、B-LOOPはBIMモデルを読み込むことで、空調や省エネに関するデータを連携できるので、設計観点で省力化を目指すという狙いにもB-LOOPはマッチすると実感しましたね。

宮内:実はイズミコンサルティング様とは以前から省エネ計算の依頼でお付き合いがあり、納期遵守、レスポンスの早さ、各種申請への細やかな対応などで、信頼関係を構築していました。B-LOOPが弊社にマッチし、かつイズミコンサルティング様のソフトという点で、導入を決定しました。あわせてトレーニングをお願いすることにしました。

手厚いサポートでしっかりと学ぶことができた

西井:Revit MEPトレーニングは4つのコースがあるのですが、 HGC様が実務で活用する順に受講していただきました。実機を用いたハンズオン型トレーニングでどんどんRevitを触っていただき、質問をいただいたら適宜回答して、というやり取りを繰り返し、順調にレベルアップしていただくことができました。

金山:B-LOOP関係のソフトはまったくわからない状態からの受講で不安でしたが、ハンズオン型で一緒のペースで進めることができ、BIMソフトとして何ができるのか、ゆっくりと一からインプットしていく感じでした。

小島:使い方のマニュアルなど各種資料をご用意いただいただけでなく、わからないことがあればすぐに質問できる環境を整えていただくなど、手厚いサポートがありがたかったです。知識としてはしっかりと学ぶことができたので、今後実践で活用していきたいです。

B-LOOPの導入が、各自の視野を広げることに

金山:B-LOOPを導入し、BIMデータと連携してどう活用していくか色々検証している段階ではあるのですが、設計変更に関わる業務が効率化されたことを実感しています。2次元CADで設計変更が入るとすべての図面や展開図を一つひとつ修正する必要がありましたが、今はBIMモデルを修正すればすべてに反映されます。図面間の矛盾も発生しなくなり、整合性を担保できるようになりました。

相澤:私たちのように普段意匠設計を行っている人間でも、設備設計領域の計算や考え方を求められるようになりました。今まで外注でそれほど意識していなかった設備設計の知識、省エネ性能を高めるための設計知識なども身につけ、全体を俯瞰して見られるようになってきています。

宮内:意匠設計の役割は、建築物がどのような目的でどう利用されるのか、関わる人たちに明確に伝え、プロジェクトを動かすこと。いわゆるコーディネーター的な立場でもあります。すべての工程を深く掘り下げる必要はないですが、構造や設備、費用面についても知識を持っておくことが理想です。今回のB-LOOPの導入が各自の視野を広げることにつながったのであれば、大変嬉しく思います。

今後のイズミコンサルティングへの期待

金山:イズミコンサルティング様へ2次元の図面ではなくBIMデータをお渡しすることで、省エネ計算業務にかかる時間等を短縮できるようになると助かります。また省エネ計算業務の成果品として計算データも一緒に格納していただくことで、簡易な変更程度であれば自社内で気軽に検討・確認できるようになればと思います。

西井:ご期待いただきありがとうございます。2次元の図面だけでなくBIMデータでも省エネ関連のコンサルティング業務をお受けできるかは、弊社としても検討テーマです。いただいたご要望をふまえて、皆様の建築業務が一歩先へとつながるように提案を行っていければと考えています。

宮内:イズミコンサルティング様は、弊社の課題をご理解いただき、気軽に相談できるビジネスパートナーだと思っています。要望を真摯に受け止めて、常に前向きに真剣に応えようとしてくださるので大変助かっています。今後ともご支援いただければと思いますので、よろしくお願いします。

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