ファミリ製作は、BIMへの取り組みの第一歩
ファミリとは
BIMソフトのひとつのAutodesk Revitには、『ファミリ』という概念があります。
ファミリとは、Revitで建築モデルを作る際の「部品」のことです。
壁、柱、窓、ドアなどの主要な「部品」から、通り芯やレベル、文字、寸法まで、さまざまなものがあります。
Revitの建築モデルは、ファミリを組み合わせて作成されます。
イズミコンサルティングでは、ファミリの中でも特に設備機器の製作を行っています。このファミリには「属性情報」が入っており、設備機器の能力や消費電力、製造元、価格などが登録されます。
共有パラメーターとは
ファミリの属性情報のことを「パラメーター」と呼びます。
パラメーターにはいくつか種類がありますが、特に「共有パラメータ―」の設定がポイントになります。
「共有パラメータ―」は、ユーザーが自由に新規作成でき、ファミリに登録することができます。また、作成した「共有パラメータ―」は、複数のRevitファイル(プロジェクト)で利用が可能です。
RUGホームページでは、国内のプロジェクト向けに、一定のルールを元にした、共有パラメーターの整備・標準化をはかり、データを公開しています。
RUGとは
RUGは、「Revit User Group」の略で、Revitの利用者で構成される団体です。建設業界において、Revitを中心としたBIMを実務で活用できるような活動を行い、その普及と展開に努めることを目的としている団体で、2007年に結成されました。
RUGでは、ファミリの標準化をはかるため、上述の「共有パラメーター」を始めとした『RUG基準』を定めています。
この『RUG基準』に合わせてファミリを作成することで、以下のメリットがあります。
RUG基準にするメリット
これまでは
一般の共有パラメーターは、自由に作成できる反面、作成した人により、言葉の言い回しや定義が異なります。それが原因で、ある人には同じ情報という認識でも、別の人や、コンピューター側では、まったく違った情報として誤認され、データの集計がうまくゆかない、などの問題が発生します。
RUG基準にすることで!
ユーザー側のメリット
- Revitのパラメーター「集計表」の作成機能で、RUGファミリ(ジェネリックファミリ)やRUG準拠ファミリと同名パラメーターが存在しても、重複することなく集計できます。
- 平面図/立面図/3D等のビューの表示設定が統一されます。
メーカー側のメリット
- 顧客にファミリデータを提供する際に、「RUG基準で」と言えば、必要なパラメーターの設定について、都度確認が必要なくなります。
- Revitと連携するソフトで、データの互換性が高くなります。
業務概要
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お客様により、Revit環境や必要なファミリが異なります。事前に十分にお話をお聞きして、状況に合わせて、最適なファミリ製作をお手伝いさせていただきます。
対応可能ツール
Revit
業務フロー
製作例
これまでに、ビル用マルチや店舗用/設備用パッケージ、ルームエアコン、モジュールチラー、給湯器などの設備機器ファミリの製作実績があります。
室内機については、4方向カセット以外にも、天井埋込ダクト形や床置形も対応可能です。
機器の形状を正確に表現すると同時に、データの容量は1MB以下を目安に、大きくなりすぎないように製作します。
お打合せをしたうえで、パラメーターの追加には随時対応しております。共有パラメーターを追加する場合は、RUG基準に合わせることを推奨いたします。
アンカー位置や個数もファミリで確認できます。このような情報をファミリに登録することにより、設計段階だけでなく、施工段階での利用価値が上がります。
※「プロジェクトに設置したイメージ」に表示されている点線は、機器のサービススペースです。
サービススペースを設定する事により、機器の配置計画の際にサービススペースを考慮し計画する事が可能です。
製作費
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どのように進めていけばいい?
どのような機器から製作をすすめればいいか?
金額はどれくらいになるのか?
まずはお気軽にご相談ください!
お見積りはもちろん、メリットの有無やアドバイスまで行っております。
お気軽にご相談ください!
スクール
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ファミリ製作に興味がある方は、スクールも開催しております。製作側の視点で学習したい場合は、是非ご参加ください。
Revitの基本操作や応用操作についても、別途スクールを開催しております。
最近、「この案件は、BIM対応で進めたい!」と注文されることはありませんか。
そのような案件を完成させるには、ファミリデータを準備することが必須です。
そして、詳細な情報(パラメーター)登録が求められます。
BIMへの取り組みの第一歩として、ファミリ製作にチャレンジしてみませんか。