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株式会社 朝日工業社

トレーニングを受講した結果、施工図でBIMを活用したり、見積ソフトとのBIM連携を検討したりと、ASAHIワークフローで業務効率化を推進。

24.06.28

創業以来培ってきた「空気・水・熱」の技術力をコアコンピタンスとして、設備工事事業と機器製造販売事業の2つの事業を展開し、2025年に創業100周年を迎える朝日工業社様。

全社の業務効率化を目的としたワークフローの構築にあたり、Revitを使える人材の確保が課題でした。Autodesk社様のご紹介で受講された弊社Revit MEPトレーニングの感想と、受講前後で何が変わったのかについてお伺いしました。

株式会社 朝日工業社
朝日工業社:本店 業務推進部 若林 未来様、本店 理事 業務推進部長 木村 明彦様(現:工事統括部長)
Autodesk:日本地域営業統括 技術営業本部 建築・製造テクニカル ソリューション エグゼクティブ 橘田 憲人様
イズミコンサルティング:BIMソリューション事業本部 事業推進部 長 晴香

Revitを使える人材の確保が課題

木村 弊社内の時間外労働の上限規制に対応するためのフロントサポートが、我々業務推進部の役割です。全社の業務効率化のため、BIMを活用したフローであるASAHIワークフローの構築に注力していました。(ASAHIワークフロー:品質向上・トラブル防止・業務効率化を図る、朝日工業社様が目指すBIMサイクル。 )

ロードマップを作成する中で、Revitを使える人材の確保が一つの課題でした。そこで、弊社がBIMの導入を検討する際にご協力いただいたAutodesk様に相談させていただきました。

橘田 BIM活用を本格的にお手伝いさせていただくきっかけとして、朝日工業社様内にてBIM導入の賛否に関するアンケートを取らせていただきました。導入にあたっては、現場の皆さんがやる気になっていないとうまく進めることができません。そこで結果を見ながら判断しましょう、という話でした。

そのアンケートがすごく前向きな結果で、それではスモールスタートでも構わないので始めていきましょう、ということになりました。朝日工業社様からは、空調の専門性を持ったトレーニング会社を紹介してもらえればとのことでしたので、Revit MEPのトレーニング講師として紹介したのが、空調系で唯一のインダストリーパートナー(建設業における協力会社 | Autodesk)として登録されており、かつAutodesk認定トレーニングセンター(ATC)であるイズミコンサルティング様です。Revit User Groupのスポンサーとして、各タスクフォースにも積極的にサポートいただいている、日本のRevit MEPの黎明期から一緒に歩んできたパートナー企業様です。

木村 Autodesk様の認定であるということで信頼がおけたので、他社との比較・検討は行わず、イズミコンサルティング様にトレーニングをお願いすることにしました。

手厚いサポートがRevit初心者としてありがたかった

 Revit MEPトレーニングは4つのコースがあるのですが、段々と難易度を上げていく形で、順番にすべて受講していただきました。テキストに沿って学びつつ、定例の打ち合わせも実施。対面とオンラインの両方で、お客様に合わせたスムーズなコミュニケーションをこころがけました。時間を見つけてどんどんRevitを触っていただき、質問をいただいたら適宜回答して、というやり取りを繰り返し、半年ほどかけてレベルアップしていただくことができました。

若林 受講生第一号として指名されたのですが、「BIMって何?」「Revitって何?」という最低ラインからのスタートでした。それまではCADソフトでひたすら図面を描いていたので、CADソフトの脳になっていました。いざ受講してみると見たことがない文言があるし、扱う情報量も多いし、正直に言って最初は随分戸惑いました。

ただしっかりとした資料をご用意いただいただけでなく、隔週の定例打ち合わせなど、わからないことがあればすぐに質問できる環境を整えていただき、都度丁寧な回答もいただくなど、手厚くサポートしていただけたことがRevit初心者としては大変ありがたかったです。弊社独自の課題に対する質問にも毎回ご対応いただけました。

 お客様によって目的、立場、レベルなど結構違ったりしますので、詳細をお伺いして重点的に話す内容を変えるなど、お客様に合わせてトレーニング内容をコーディネートするようにしています。

若林様の場合、仰る通りCADからBIMへの考え方のシフト、バラバラの図面ではなくワンモデルの運用に抵抗感があるかも知れないと思いましたので、できる限りわかりやすく、操作方法以外に考え方の部分もきちんとご説明することを意識しました。

BIMソフトとして何ができるのか考えられるように

若林 受講した結果、ダクトや配管などの図面を描くといったミクロ的な操作だけでなく、設計計算書や機器表とリンクさせるなど、BIMソフトとしてどんなことができるのか、その可能性も含めて考えられるようになりました。今まで設計部などの部署が行っていた業務も、Revitがあることで結び付けられリンクしていくようなイメージです。

業務効率化や施工品質の向上につながる「BIMの標準化」を目指し、建築設備会社7社で発足(記事掲載時点で9社)した設備BIM研究連絡会(通称:『設研連』)という集まりがあり、私は弊社代表の一人として参加しています。今回のトレーニングを受けていなかったら設研連に参加されている皆様が何を話しているのかまったくわからなかったと思うので、そういう面でも本当に良かった、と強く実感しています。

ASAHIワークフローの確立による革新的業務効率化を実現する

木村 Revit MEPトレーニングを複数人受講した結果、実際の施工図でBIMを活用したり、見積ソフトとのBIM連携を検討し始めたりと、「ASAHIワークフロー」のロードマップは少しずつではありますが順調に推移しています。

今後、BIMの活用を推進するとともにASAHIワークフローの更なる確立を図り、業務効率を飛躍的に上げていきたいと思います。

今後のイズミコンサルティングへの期待

木村 BIMのワークフロー構築にあたって、3次元モデルと属性情報の組み合わせは切っても切り離せない関係です。社内のモデルの仕様や環境を今後整えていく際のサポートもイズミコンサルティング様にお願いできると大変ありがたいです。

橘田 設備BIM研究連絡会で策定していただいているのはBIMの各社共通の標準仕様です。そして、それをベースに「ASAHIワークフロー」に反映される段階では、朝日工業社様の特徴を付与することになります。その際には弊社はもちろんですが、イズミコンサルティング様にもぜひ一緒にご協力いただきたいですね。

 ありがとうございます。これまでのRevit MEPトレーニングは機械設備を中心に行ってきましたが、電気設備のRevitサービスへの取り組みも始めております。

結果として、皆様の業務効率化に貢献できるようご支援させていただければと思います。

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